ルイとサク
「ああああ、あたしナツキ!よろしく!」
次の日の学校。
いきなりクラスメイトに声をかけられた。
見たことないかも…?
クラスメイトの名前はまだしも、顔くらいは覚えている。
って言うか緊張しすぎ。
「アタシはサク。よろしく」
軽く挨拶をすませる。
アタシの不思議な視線に気付いたのか、ナツキは言葉をたした。
「き、昨日転入してきて…そんで屋上…」
「見たの?」
「いやいやいや!わざとじゃなくて。校内が分からなくて、迷って、気付いたら屋上にいて…」
たんなる偶然ってことね。
この様子なら嘘はついていないだろうし。
そんな中、ナツキの次の一言は嬉しすぎだ。