ルイとサク


「ルイ?おそろい欲しい!ルイっぽいのが良い…」


学校では全く他人のふり。



サクが男子と喋ってるの見るともやもや。



「お願い。そしたら他の女子生徒と喋ってても妬かないから」


そんな可愛い事言ってると、ここでくっちまうぞ?



「わかったよ。サクのは俺っぽいの、俺のはサクっぽいのな」


ありがとうと微笑むサクは、まだ幼い印象を与える中で、長い栗色の髪が大人っぽさを印象づける。



一応警戒して遠めのショッピングモールに来てみた。



ここなら誰もいないはず。



車を降りて、サクは俺の腕に絡み付いてくる。



お揃いがよっぽどうれしいみたいだ。



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