ルイとサク
いつも通りにサクが家へ来た。
やっぱりこの匂い…
俺の石鹸。
お風呂からあがったサクは、夕飯の準備をしてくれてる。
料理ができる嫁って良いなぁ。
なんちって。
エプロン姿の小さな背中を後ろから抱き締める。
「ルイ…包丁…危な…」
違うよって言ってくれよ。
それはサクじゃないよって。
「サク?俺以外の男と連絡とったりしてないよな?」
俺、何言っちゃってんの?
「なんちって…」
「ルイ、熱でもあるの?」
そうかもな。
疲れてるのかも…
「ご飯もうすぐだから、もうちょっと待てる?」