ルイとサク
でもよ、噂は消えたわけじゃないし。
完全に安心はできねぇな。
「ちなみに」
東子ちゃん先生は楽しそうに、どこか嬉しそうに
「その噂もデマよ」
デマ…?
デマとは、ウソ?
「キスしたのは本当だけど」
えぇぇぇ…
「東子ちゃん!どういうことですか!?」
いつもは東子ちゃん先生に物申さない安田が珍しくたてついた。
「カズ君があまりにも真っ白で、ちょっとからかっただけよ。キスしたのは誰にも見られてないわ」
ああ…でもキスをした事実は否定しないんだ。
ってなかんだか保健室が甘い空間になってきた。
完全に俺邪魔。
退散いたしまーす。