ルイとサク



それからサクが男子と喋る機会が増えていった。



学校に来るようになってからクラスに溶け込めてきたんだと想う。



それは良いことだ。



でもそれがメールや電話が減るのと何の関係がある?



毎日とっていた連絡も、二日に一回とか、返事が無かったり。



その度にサクは


「ごめん、ナツキと遊んでた」


って決まって答える。



そりゃ親友ができたのは喜ばしいことだけど、放置気味にされてるのは喜ばしくない。



ホントウニ手塚ナツキトアソンデイルノカ?



そんな毎日?



帰り時間に気を付けてみていても、サクは手塚と帰っている。



不自由な恋愛より、自由な友情をとるよな。



そりゃ普通だ。



でも拭いきれないこの不安はなんだ?



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