ルイとサク


朝来たとしても、早退したりいつの間にかいなくなってたり。



俺のクラスだし、気になってはいた。



でもいじめとかも聞かないし、家庭の事情か何かだと思ってそっとしといたんだよ。



ほら、人には触れてほしくないデリケートな部分があるしな。



俺って生徒からの信頼も厚いし、相談も受けてるから情報網は広いわけよ。



少しでも何かあったらそれとなく聞いてみようと思ってたし。



そしたらある日、廊下で泣いているサクを見つけたわけ。



サクを連れて開いてる教室に入った。



濡れてる瞳で見つめられて、勢いでキス。



やっちゃったのはわかってたけど、止められなかった。



そしたら


「せんせ…好き…」


だってさ。



反則だよなぁ。


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