女神と道化と…




「そう貴女の故郷に向かうのね」
「澄んだ湖が在ると良いわ」





金色の波打った髪

青の瞳

小さな唇



「お父様もいらっしゃるかしら」
「お母様はご立腹でしょうね」



容姿の似た二人の少女は
裕福な家の双子の末娘





揺れる籠は
二人の声も何処かに隠した




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