初恋。

目をそらしてすぐ横をすれ違った


ほら瀬名・・・俺は最低な奴だ
嫌ってくれていい

むしろ嫌うべきなんだ


瀬名を護る為に 瀬名を裏切る


こっそり後ろを振り返ると
瀬名がしゃがみこんでいた


あれは 泣いてる


「くっそ・・・情けねぇ・・・・」


瀬名1人護れねぇのが 情けない


男のくせに俺はなんも出来ねぇなんて・・・



「汐恩・・・」


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