初恋。

「そんな事言われなくても・・・わかってる」


 バキッ


汐恩は一発だけ俺を殴って
フラフラと自分の部屋に入っていった




瀬名は泣いて出ていった


その涙は
俺にキスされて告白された事に
ビックリしたからも 嬉しかったからでも
嫌だったからでもなく

汐恩に好きな子がいると
俺が嘘を・・・ついたから


瀬名の目に 俺は映ってなかった


俺は瀬名にとって
ただの『幼馴染』でしかない・・・






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