__あなたに恋して__





「・・・こんばんは・・」

ドアからヒョコッと顔を出す

その梨花って人・・・


あのあとナースと先生が来て・・・いろいろやった結果梨花って人に直接会ったら記憶が戻るかも

とのこと。

「こ・・・こんばんは」

見たら思い出すかも・・・思い出したいっ!


そお思ってたのに・・・

「奏・・・あたしのこと分かる?」

ごめん・・・

「・・・わかんない」


「・・・奏っ!思い出してよ!ヒドイよぉ・・・あんなに仲良くしてたじゃんよぉ・・・」


梨花って人は

急に目をうるうるさせる。

「だってさー!事故あったんだもんっ!仕方ないじゃんよおっ!」

こっちだって泣きたいよ。

「なにそれーーー!!!うちを心から愛してたなら忘れないでしょッ?!」


「知らないっ!そんなことっ!!!!」


きっと仲良かったんだろうな・・・あたし・・

この人と・・・

じゃなかったら こんなに悲しい顔しないもん・・・


「ごめんね?・・あたし思い出すように・・努力するから」

「うん。大丈夫!これから仲良くなればいいもんね♪♪」

梨花はそういってニコッと笑う。

イイ人だな・・・

あたしと梨花はそれから

時間も忘れて話しまくった。
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