__あなたに恋して__
_記憶喪失_




真っ白な天井

真っ白なベット

真っ白なカーテン


何・・・?ここ・・・。

横になってる体を起こし周りを見渡す。


するとズキンッッと頭に激痛が走った。


「・・・いっ・・・た・・」

「あっ!奏!!大丈夫っ?!」

その声に顔を上げると

「お・・・母さん」
ヤバイ顔してるお母さんと

その隣にお父さん。

「ここ・・・どこ?」

そういうあたしを無視して
お母さんがあたしを抱きしめる。

「いっった!!!!」

「奏っお母さんわかる??」

涙ながらにそう言うお母さん

わかる・・・って・・・

「わ・・・わかるけど・・・?」

「あぁっ!よかったッッッ」

抱きしめる腕に力がこもる。

そんなお母さんに内心引きながら・・・

「な・・・なに?痛いんだけど・・・」

まったく理解できないこの状況に混乱してるあたし

「お母さん。そんなに強く抱きしめないでください」

急に現れた知らない男。

白衣に身を包み いかにも頭が良さそうな顔してる・・・

「佐山 奏ちゃん。これがなんだかわかるかな」

そう言って 胸ポケットからボールペンを取り出す男


はぁ?何言ってんの?この人・・・

「何って・・・ボールペンでしょ?」


すると男は
お母さんの方へ顔を向ける。

「記憶は なくなっていないようです」





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