夏雨シロップ。



「...〜ッ」

こんな学校もない日に一人で会いに来たりして

うざくないかな、とか

きもくないかな、とか


色々考えたけど
なるようになれ!と気合いを入れ直し、
必至で...チャイムを押していた。


ピーンポーン


どくどくどく。

間の抜けたチャイム音に比べ、私の心臓は激しく鳴り響く。

心臓から凄い勢いで血が
噴出されてる気がするが緊張はピークでそれどころじゃない。


少しでも気持ちを落ち着かせようと目をぎゅうっと粒っていた。


すると、ガチャとドアが開く音がして。



「はーい...
...え、あれ?園部?」



会いたかった彼の目が大きく開かれていて、
こんな表情を見れるのは
あの告白以来かもしれない。




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