夏雨シロップ。



「...や...離してよッ」


...もう2年も前のこと。


引きずってる方が可笑しいのかもしれない。

...だけど、





だけど私は、まだ...



「...ハッ...
離さない

...もう、離せないよ」


心地良い彼の低めの声が
甘く私の鼓膜に響き渡った。





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