夏雨シロップ。
喫茶店までは徒歩10分程度。
適当にワンピースをタンスから引っ張り出して着ると
椅子にかかっていたベージュのカーディガンを持って喫茶店まで歩いて行った。
「...杏奈!!こっち!!」
思った通り真澄は
私がくるとわかっていたようで、可愛い笑顔をしながら手を降ってきた。
「...真澄、一体何なのよ?」
「いーからいーから♪」
私の質問に答えず強引に
背中をぐいぐいと押され、何だかわからないうちに一つのテーブルの前まで来てしまった。