好きになっちゃ悪いかよ?
「咲菜!」

俺は咲菜を呼ぶ。

「ん?」

「あのさ......ちょっと来てくれない?」

と言って、咲菜の腕を掴んで、体育館の裏に連れて行った。



「もー。何?こんな所に連れて来て。......みんなに聞かれたらマズい事!?」

まぁ......

確かに、聞かれたらマズいと言うか恥ずかしいと言うか?



ゴホンッと

俺は咳払いをし

深く深呼吸をした。



咲菜にこんな気持ちを抱くなんて

正直認めたくねぇけど......

だって、何か悔しいじゃん?

俺も周りの奴等と同じだったんだなぁって......

でもさ、抱いてしまったものは

しょうがねぇんだよな......
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