君に愛の唄を
『素直で…でもちょっと意地はる時もあるけどそこも可愛いし……』
『へぇ~。蓮くんはその子のことが凄く好きなんですね!』
蓮の顔、真っ赤だ…
私、そんなに想われてたの?
なんて私は幸せ者なんだろう……
さっきのイライラはどこへやら。
素直に嬉しいよ。
本当に嬉しい。
だって、蓮のこと好きだもん。
私…
本当に意地っぱりだよ?
全然素直じゃないよ?
さっきだって"最低!"とか言って逃げて来ちゃったし…
それでも、まだ好きだと言ってくれる?
それとも、愛想尽かして他の女の子を好きになるの?
……そんなの嫌だよ。
私…
あの指輪つけてもいいかな?
《俺のこと好きになったらつけて?》
うん、好きになったよ。
だから明日、蓮がくれたあの指輪をつけて学校に行ってもいい?
『返せ』なんて言われそうだけど…