君に愛の唄を



そう一人で強く決心した時にテレビからまた変な言葉が聞こえて来た。



『一目惚れ…だったんです。初めて会った日に好きだって言ったんですけど、冗談だと思われて流されちゃいました…』



私、告白なんかされたっけ?


私は必死に初めて蓮と会った日のことを思い出した。


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確か私が屋上でサボってて蓮がそれを邪魔しに来たんだっけ?


そうだ。

何で私の名前を知ってるの?って話しになって…



『なんてね…心菜ちゃんってモテてるんだね~。俺の好きな人中田心菜ってやつだからお前は好きになるなって言われた』



蓮が悪戯っぽく言ったから私は蓮の言葉を本気にしなかったんだ。



『でも、わかるなぁ~…心菜ちゃんがモテるの。俺も心菜ちゃんのこと好きだから!』


『はぁ!?』



これかっ!?

絶対にこれのことだよね?


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