君に愛の唄を
歌姫の恋の結末
「あ…」
我慢しても、やっぱり出ちゃうものは出ちゃうみたい……
涙がぽろぽろ出てくる。
どうしたらいいかわからなかった私は、とりあえず走って逃げた。
ねぇ蓮。
どうして私に好きだなんて言ったの?
「ふぇ…ふ……」
溢れると止まらない好きと同じで、
涙も溢れると止まらないみたい。
蓮…
あなたがたまらなく嫌いです。
そして、
あなたがたまらなく愛しいです。
この想いの矛盾は、いったい何ですか?
わからない。
こんな感情知らない。
……知りたくなかったよ。
何で私の恋は全て片想いなんだろうか…
どうして上手くいかないの?
辛いよ…
私にもう一回チャンスちょうだい?
私をもう一回だけ想ってください。
そしたら迷わずあなたの胸に飛び込んでみせるから…