君に愛の唄を
──ドキドキ…
いっきに胸の動きが活発になった。
それは止まることがなく…
それどころか加速して行くばかり。
体が熱くなる。
夏のせいだけじゃない。
この時、初めてスカートを短くしたことを後悔した。
蓮の髪の毛が当たってくすぐったいし…
蓮の吐息が当たってくすぐったいし…
それに、
蓮に足が太いと思われちゃうよ。
私は緊張してしまい、訳もなく無意識に息を止めていた。
しかも、体を動かさないように固まってしまった私の体はなんだか震えてる?
とにかく不意討ちとかないからー!
「膝貸して?」
ぐらい言いなさいよ!
とは言いつつも、嬉しいのが本音。
蓮は私の膝の上で寝息を立てていた。