君に愛の唄を
歌姫と繋がれた影
私の気は収まることを知らなかった。
悲しいし、
呆れるし、
腹立たしいし、
なんか、わかんないよ。
ここ二日、蓮と口を聞いてない。
蓮は私に話しかけてこないし、私も蓮に話しかけないから必然的にそうなるんだけど……
なんでたえられているのか不思議だ。
蓮と会話しないで平気なの?
……ううん。
もう、限界かもしれない。
「心菜ちゃん、おはよ!!元気ないね…大丈夫?」
「純くん、おはよ。大丈夫だよ?いたって元気だから!」
そして、蓮と入れ代わるように私は純くんとよく話すようになった。
純くんのフルネームは仲間 純(ナカマ ジュン)と言って、
私が聞いたことあると思ったのは、純くんは一年生からサッカーの試合に出ていたらしく…
あのルックスからして、かなりの女の子を虜にしていた。
一年生の時に紗英からそれを聞かされていたのを薄々覚えている。