君に愛の唄を
紗英…
私は感激した。
こんないい友達いない。
私をかばってくれた。
「沢村も黙ってないで何か言いなさいよ!!」
「ちょ…紗英っ」
その言葉で静かになっていた教室が再びざわめきだした。
私はチラッと蓮を見た。
交わる視線…
熱くなる体…
弾む鼓動…
やっぱり、私、蓮が好きなんだ。
私、蓮に恋してる。
まるで、教室に私と蓮しかいないような錯覚に陥る。
いつだって恋愛はキラキラ輝いてる。
愛しい彼も、いつだってキラキラと輝いているんだ。