君に愛の唄を
私は教室に入った。
前と変わらず一番に目に入るのは蓮の姿。
前と違うのは……
「ふっ……」
私と目を合わせながら、
優しく微笑んでくれること。
──どきどきどき…
心臓発作が起きたら蓮を恨んでやるっ!
私の心臓、動き過ぎなんだもん。
いつか心臓発作で死んじゃう。
「中田さん…」
「え…?」
声のした後ろを振り向くと、いつの間にいたのか昨日の女の子数名がいた。
え……
今度はいったい、なに?