君に愛の唄を


「んじゃあ俺、校門のところで待ってるから…」


「うん、出来るだけ早く行く」



なんか、この会話…


めっちゃカップルっぽい会話じゃない?

なんか、照れるー!


きゃー!!きゃー!!


夏のせいで暑いのに、蓮のせいで更に暑くなった。



「中田は聞いてるのか!?」



うるさい、私の担任!

恋の幸せに浸ってるっていうのに…



「聞いてますよー、もう寝るなってことでしょう?」


「よくいるよな中田みたいなやつ。聞いてないようで聞いてるやつ……もう行っていいぞ」



もう、呆れたと言わんばかりの顔をしてる先生を放って職員室を出た。



「先生さよならーよい夏を」



私は笑顔で先生に手を振った。


そして、カバンをリュックみたいにからうと私は学校の校門までスキップした。


まさに、るんるん気分だった。
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