君に愛の唄を
三人並んで歩く。
カッコいい二人に挟まれて歩く私は幸せ者だと思う。
でも、二人とも背が高いから小さい私は更に小さく見えてしまう。
「本当に心菜って可愛いよな。なぁ?蓮」
「え!?…ど、どこが!」
はぁ!?
私、蓮の彼女だよね?
てか、その言葉は私のセリフだし。
私は蓮を冷たく睨みたがら陸の腕に自分の腕を絡めた。
「あ!おまっ…」
「いいよ~、心菜は今日から俺の愛人」
陸は笑いながら冗談ぽく言った。
「ありえねー!…お前ら離れろ!」
蓮は焦りながら私と陸の間を引き裂いた。
冗談に決まってんでしょ?
本当に蓮って馬鹿。
しかも、なに?
さっきまで優しかったのに今はツンツンしちゃって。
ツンデレかよ!