君に愛の唄を
どうしたのかな、私……
少し会えなくなるだけ、
蓮の心は離れないはず。
私、きっと不安なんだ……
私は蓮の胸に自分の額をくっつけた。
「不安だよ…蓮…」
震える声と肩。
溢れる涙と愛しさ。
それを全て包んでくれる、優しくて温かな蓮の腕。
「不安になることねぇよ。……俺も、心菜だけが好きだ。これからもずっと…」
──ドキドキドキ…
優しい時間が流れてゆく。
ねぇ、なんで欲張りになったんだろう…
こんなに愛してくれてるっていうのに。
もう、十分なはずなのに。
私、今なら胸を張って“世界一幸せ”だって言えるよ。
自慢できる。
私達二人に偽りの気持ちなんてない。
真実の素直な気持ちだけ…
一番綺麗な愛のカタチ。