君に愛の唄を
「あ゛ー!もう!」
え?
どうしたの蓮。
蓮は急に叫びながら髪の毛をぐしゃぐしゃにしだした。
…かと思うと蓮は私を自分の方に乱暴に引っ張り、抱き寄せた。
れ、蓮?
「何でこんなに好きなんだろうな…好き過ぎて変になりそう」
痛いぐらいに蓮は私を抱き締めてるくせに、声は小さくて弱くて震えてて…
今にも消えてなくなりそうだった。
──きゅん…
「離したくねぇ…」
──きゅん…
さらに抱き締める力を強めた蓮。
私もだよ。
私も蓮が好き過ぎて変になりそうだよ。
……私も蓮に離されたくない。
このまま永遠に抱き締められていたい。
身も心も……ずっと。
蓮に抱き締められていたい。