君に愛の唄を
ずっと…─────
「あ゛ー…最悪だ…」
私は重い体を引きずるように歩いていた。
昨日、夜遅くまで蓮と話し込んでいたのが悪かったのか風邪を引いてしまった。
鼻声だし…
頭痛いし…
体重いし…
鼻水出るし…
もう!
何でこうなんのよ!!
と、元気なのは心の中だけで…
体は元気と言うには程遠い。
「休めば良かったかなぁ…」
こんなに学校が遠く感じたことはない。
果てしない…
あぁ、早く着いてくれー…
ドラえもんのどこでもドアが欲しい…
タケコプターでもいい。
とにかく、誰か助けてほしい。
「おはよー……って、あれ?大丈夫?」
この声を私は待っていた。
振り向くと、そこには可愛い笑顔をした純くんが立っていた。
純くんが……
輝く天使に見えるよ。