君に愛の唄を


あ、あれ?

純くんが歪んで……


頭もクラクラする。



──バタンッ…



私が最後に見たのは青空だった。



──────
───────────



「ん……」



ぼやける視界に広がる白い天井。

なぜか私は保健室のベッドで寝ていた。


まだ、ボーッとなってる。



──ガラガラッ!!



勢いよくドアが開く音がした。

びっくりしたけど体が重くてリアクションもできやしない。



「先生!心菜が倒れたって本当!?」



蓮……?



「えぇ…そこのベッドで寝てるわよ」



そして、蓮の急いだ足音がこっちに近づいて来る。
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