君に愛の唄を
照れる。
顔が熱い。
のぼせそう…
もう、限界…だ。
そう思った私は目を開けた。
「なんだ、もう起きちゃったの?」
蓮の悪戯っ子のような顔があと数cmでキスされそうなぐらいのところにあった。
「きゃぁ!…んぐっ…」
叫ぼうと思ったのに蓮がそれをさせてくれなかった。
…蓮の口で口をふさがれた。
頭がボーっとしてて、
何も…考えられない。
一回離されて蓮の大きい瞳に見つめられたかと思うと、また口をふさがれた。
何度も何度も角度を変えながらするキスは今までとは全然違った。
大人で
神秘的で
甘くて
苦い
そんな深い深いキス。
お互いを求め合ってるってこんなに幸せで嬉しくて涙が出るようなことだって知らなかった。