君に愛の唄を


私、

今、

すごく、

幸せだ…──



私はさすがに限界で、蓮の胸をグーで叩いて合図した。


く、苦しい…!!



「ぶはっ…」



私は酸素をできるだけ吸った。


蓮のキスで窒息死しそう。



「大丈夫?」



私は深くうなずいた。

蓮は笑うとベッドに座って私の髪に触れた。



全てが愛しさで溢れて

もう何をしても

抑えることが出来ない。



私は蓮の腕にぎゅうっと抱きついた。



「どうした?」



優しい声のトーン。

落ち着く蓮の声。



「大好き」



蓮はにやけるように笑うと「ここベッドの上だよ?」って言われた。


私はその言葉に顔を真っ赤に染めたのだった。
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