君に愛の唄を


「紗英ごめんね。私、本気で歌うから」



私はそう紗英に言うと「手伝うよ!」と輝いたみんなのところに行った。


私はココロ。

歌手なんだから、適当になんか歌えない。


それが歌姫の意地とプライド。


ねぇ…

私もみんなみたいに輝いてる?

キラキラしてるかな?


もう二度と戻らない私の高校生活。

それをいやいや歌って無駄になんかしてられない。


私の高校生活は

最高に輝かせてやる。


この一瞬一瞬を一生の宝物にする。


このみんなの笑い声を忘れない。

この汗を忘れないように。


みんなの頑張った証。


私の思い出の中で永久に輝くように。
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