君に愛の唄を


『続きまして、中田心菜によるココロの片想いです!どうぞ~!』



司会の紗英によって紹介された私はステージに上がって一礼した。


それが合図としてイントロが流れ出す。


スポットライトが眩しい。


何でだろ…

すごく、気持ちいい。


心地よく心臓が動いている。

見晴らしも最高。


なんかゾクゾクする。

歌手の血が騒いでいるのかも。


みんなの視線が私に集中してて、私の歌を今か今かと待っている。


そう思うとどうしようもなく、嬉しい。




やっぱり、私…


もっと大きなステージで…───



歌ってみたい。
< 252 / 310 >

この作品をシェア

pagetop