君に愛の唄を
難しいことなんて必要ない。
私はただ全てを諦めたくないだけ。
歌も恋も友情も……
「何で?私、心菜にひどいこと言ったよ?なのに何で私に優しく話しかけたり…」
「そんなの簡単なことじゃない!…友達だからだよ。
ほら、泣くなんて紗英らしくないよ!私はどんなことがあっても紗英の見方だから!…ずっと友達だよ」
信じるって簡単のようで、意外と難しいことだったりする。
だけど、紗英だから信じられる。
私と紗英の友情の絆はハガネのように頑丈なんだと思う。
──何があっても崩れない絆。
泣きながら笑う紗英を抱き締める。
紗英も私の背かなに手を回す。
「心菜ぁ、ごめんね」
「私こそ、ごめんね」
周りの目なんか気にしない。
逆に見せつけてやろうよ。
私達の綺麗な友情を。
私達の頑丈な友情を。
これ以上にない友情を。