君に愛の唄を




蓮は私に何て言葉をかけるのだろう。そう思いながら蓮の言葉を待った。



しかし、蓮の言葉はなかなか私の耳には入ってこなかった。



蓮の顔を見ると蓮はポカーンとしていて、私は眉にシワを寄せた。




「俺、お前に何かされたっけ?」



「へ?…怒ってないの?」



「別に、怒ってねぇけど…」




怒ってないの?


私の勘違いですか?



よかったぁぁぁぁ




「な~んだ!心配して損した」



「何だよ。意味わかんねぇ…」




蓮は呆れてたけど、私の心のモヤモヤがひとつ無くなったよ。



スッキリするよね。




「心配してくれて…サンキューな…」




蓮はそう言うと鼻先を人差し指で触わりながら、照れくさそうにはにかんで笑った。




なんか・・・



キャラが昨日と変わってる!?



昨日はチャラいというか・・・軽い感じだったのに、今日はなんか妙に爽やかというか・・・昨日より断然いい!




蓮って・・・



「・・・多重人格?」






< 36 / 310 >

この作品をシェア

pagetop