君に愛の唄を
蓮は私に何て言葉をかけるのだろう。そう思いながら蓮の言葉を待った。
しかし、蓮の言葉はなかなか私の耳には入ってこなかった。
蓮の顔を見ると蓮はポカーンとしていて、私は眉にシワを寄せた。
「俺、お前に何かされたっけ?」
「へ?…怒ってないの?」
「別に、怒ってねぇけど…」
怒ってないの?
私の勘違いですか?
よかったぁぁぁぁ
「な~んだ!心配して損した」
「何だよ。意味わかんねぇ…」
蓮は呆れてたけど、私の心のモヤモヤがひとつ無くなったよ。
スッキリするよね。
「心配してくれて…サンキューな…」
蓮はそう言うと鼻先を人差し指で触わりながら、照れくさそうにはにかんで笑った。
なんか・・・
キャラが昨日と変わってる!?
昨日はチャラいというか・・・軽い感じだったのに、今日はなんか妙に爽やかというか・・・昨日より断然いい!
蓮って・・・
「・・・多重人格?」