君に愛の唄を
太陽が隠れ、辺りが真っ暗になって星空が包んむ公園に私はいた。
前回と同じく、ノートと鉛筆を持って。
「今日はあのサラリーマンいないのかな…」
私はブランコに座り、この前サラリーマンが座っていたベンチを見つめていた。
なんだか、もう一度ぐらい会えそうな気がするんだけどな・・・
人生そう簡単にいかないか…
私は持っていたノートを開き、鉛筆を構えてノートにアイデアを片っ端から書いていった。
サラリーマン。
サラリーマン?
サラリーマン…
サラリーマン!!
ノートとにらめっこしてると、電灯の光が何かの影で暗く変化した。
顔を上げると、
「よぉ!!」
って陸が私の目の前にいた。
「何で陸がいるの!?」
「ん?まぁ、人と待ち合わせかな…」
・・・待ち合わせ?
でも、陸と会えたことを心の中でガッツポーズをして喜んでいた。