君に愛の唄を
やっぱり陸は優しいね…
私は、そうゆう優しい陸に恋をしたんだ。
片想いは、じれったくてイライラして悩んで辛いこともあった。
だけど、陸に恋をして後悔なんてしてないよ。むしろ感謝してる。
小さなことが嬉しいと思えたから。
たまたま公園で会っただけなのに、嬉しくなって…
相手から電話があったというだけで舞い上がって…
素直で可愛いって言ってもらえたことが飛び跳ねそうになるぐらい嬉しくて…
そんな、ちっぽけなことが嬉しかった。
「陸…告白しておいてなんだけど…」
「わかってるよ。これからは本当に兄と妹みたいな関係で楽しくやって行こうな!」
「うん!!ありがとう…
……じゃあね」
私は電話を切った。
その瞬間に目から涙が溢れてきた。
強がってみても、私は本当に陸が大好きだったんだ。
やっぱり、失恋はきついよ…
どうか、今だけは泣かせてください。
思いっきり泣いた後は、とびきりの笑顔で陸に…お兄ちゃんに会いに行きます。
さよなら、私の恋。
いらっしゃい、私のお兄ちゃん。