君に愛の唄を

陸に会ってやっと本当のけじめをつけたのはいいけど……


学校に蓮がいるってこと忘れてた！


どんな顔で会えばいいんだろう……



教室に入ることができなかった私は屋上に鞄を持ったまま向かった。


とりあえず私は鞄から携帯を取りだし、紗英に電話した。



「もしもし…？」


「あ、心菜？どした？」



なんか、紗英の声聞くと落ち着く……


紗英は真っ直ぐでいいやつだよ。


早く私がココロだって言わなくちゃ。

騙してることになってるよね…？



それはともかく…



「あのね…、蓮から告られた」


「……は？え？」



紗英がそうとう驚いているのが電話を通して伝わってくる。


そりゃそうだよ。


誰も、蓮が私を好きだなんて思ってなかったはず……


私だってそのうちの一人。