【完】好きです片桐くん!!



「な、何で言ってくれなかったの片桐くん!!よし、今から片桐くんの主将さんお祝いパーティーをしようっ!!」

「別にいいよ」

「別によくないよ!!ああー今からじゃ間に合わないな…明日だ。明日やろっ!!」

「だから別にいいって…ああもう、こうなるから言いたくなかったんだ」


片桐くんはそう言って、呆れたように深いため息をつく。

だが私はそんなの関係ないと言うように、一人でワイワイ盛り上がる。


「あー美羽ちゃん。明日は片桐は―――…」

「先輩!!そのことは絶対に言わないで下さいよ」

「えー!!まぁ…別にいいけど…」

「え?なになに??明日何かあ―――」

「橘はいいから。さ、帰るんだろ?行くぞ」



< 10 / 322 >

この作品をシェア

pagetop