【完】好きです片桐くん!!
「………はっ…」
「片桐くん!?」
ズシリと、片桐くんは体ごと私に寄りかかる。
「ふわあああ!?か、片桐くん大丈夫!!?」
「………橘」
「へ―――…?」
片桐くんは、フイッと私の顔を見上げる。
熱があるのか、顔が赤く目がウルウルッと潤んでいる。
「………片桐くん」
「あ?…ああ、大丈夫だから」
「………私じゃ、役に立たない?」
「そういう…わけじゃ」
「じゃあ、私にも少しは頼ってよ。自分でばっか重荷背負って…」
「………橘…」
片桐くんの体を必死に支え、グッと足に力を入れて片桐くんを持ち上げる。
「………頼ってないわけじゃない。橘は、橘だから」