【完】好きです片桐くん!!
デートだよ片桐くん!!
「………へ?」
「俺は絶対に嫌です先輩!!」
「ん〜?却下なしに決まってるだろ片桐」
そう言って南条先輩は「ははははは」と、清々しいほど棒読みな笑い声を発する。
え?え?え??
「私が…片桐くんとデート?」
「デートじゃない!!部活で使うタオルとか、そう言うのを買うだけだっ!!でも何で俺が橘と…」
深いため息をつきながら、片桐くんはうなだれる。
でも、でもでも!
一緒に二人きりで買い物に行くって、いわゆるデートだよね!?
「私行きます!いや、行きたいです!!絶対に行きます片桐くんと!!!」
「だから何で俺なんだよ」