【完】好きです片桐くん!!
片桐くんはそう言って、南条先輩を睨み付ける。
南条先輩は「片桐も言うようになったね〜」と、口笛を吹いた。
「でもさ、美羽ちゃんにだけは感謝してほしいんだけどなー??」
「ふぇ?」
いきなり出てきた私の名前に、おもわず声を上げてしまう。
わた…し??
「あのキスの前に、片桐にメール送ってたんだよね。“美羽ちゃん借りるね”って」
「そ、そうなの片桐くん?」
「え?あ、ああ…確かに送られてきた…な」
「そう!それで片桐は美羽ちゃんを心配になって探すでしょ?んで、片桐に美羽ちゃんが俺からキスされてるとこ見せたら、どうなるかな〜なんて…」
フフフ…と悪魔の笑顔を見せながら、先輩は笑った。