【完】好きです片桐くん!!



片桐くんはキリッとした表情で、南条先輩にそう言った。


「分かってるよそんなこと。今度、他校との交流試合があるからね。ヘタなことは出来ないよ」

「交流…試合??」


交流試合?試合…試合…!?


「かかか、片桐く…今度試合があるの!?」


バッと片桐くんに顔を向けて、キラキラした目で片桐くんを見つめる。


「ん?ああ…あることはあるが、橘は来るな」

「えええええ!?なんでなんで?なんで私、行っちゃいけないの??」


不安と寂しさを入り混じれた顔を、片桐くんに向ける。

そんな、また片桐くんの試合を見られないなんて…


「いやだあああ!!」



< 154 / 322 >

この作品をシェア

pagetop