【完】好きです片桐くん!!



「でわ、両者前へ!」という審判員の人の声が聞こえた瞬間に、片桐くんはスクッと立ち上がった。

相手側は、あのスキンヘッドの人がスッと立ち上がる。


「うう…片桐くん…っ」

「……片桐…」


ギュッと目をつぶった瞬間、“ピーーー”っという機械音が会場内に鳴り響いた。

「頑張れー!」や、「いけ片桐ー!」という声が交差する。


「………」


私はただただ、黙って見ていることしか出来ない。

お願いだから、片桐くんを勝たせて神様!!



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