【完】好きです片桐くん!!



あはははは!と大声で笑うこの人たちを見てたら、だんだん腹が立ってきた。

片桐くんは頑張って、正々堂々と試合をしようとしたのに…こんな……


「………謝って下さい。片桐くんに」

「………は?」

「片桐くんを馬鹿にしないで。片桐くんはあなたたちより、よっぽど素敵で…大好きで……」

「なんだ。やっぱり片桐の彼女なの?」

「謝ってよ!片桐くんに今すぐ、謝ってっ!!」


出来るだけ大声で、私はそう言った。

怖いけど、それよりも、怒りの感情の方が勝ってしまう。


「っるせーな!おい、あんま偉そうなこと言うんじゃねーよ!!」

「言うのは勝手だけどさ、相手考えようね〜??」

「……え…っ」


気付いたら、私はその男の人たちにガシリと腕を捕まれていた。

な、なにこの状況…。



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