【完】好きです片桐くん!!
「ひゃ…うん…」
ピクリと、おもわず体が反応してしまう。
「―――つっ」
「へ…?」
視界が回ったと思ったら、目の前には片桐くんの顔があった。
「………先輩」
「あーはいはい。分かりましたよ。つい美羽ちゃんが可愛くてね」
そう言って南条先輩は、ペロッと可愛らしく舌を出す。
そんな先輩にまた片桐くんは睨みを利かせ、「はぁ」とため息をついた。
「とにかく、橘は合宿には来るな」
「何でよおおお!?」
「剣道部員でも何でもないのに、連れて行くわけ……」
「じゃあ、私…剣道部に入るっ!!!」