【完】好きです片桐くん!!
『………は??』
片桐くん、南条先輩、ミサキさん、その他の剣道部員さんたち…
みんなが声をそろえて、意味が分かりませんという声を発した。
「だーかーら、私も剣道部に入るの!そしたら、合宿一緒に行けるでしょ??」
我ながらナイスアイデア!と思いながら、ニッコニコの笑顔でそう言った。
「……ふざけてるのか、橘?」
「え?そ、そんなことないよ!本気の本気だよ!!」
「でも、美羽ちゃんが剣道部は…さすがに無理があるんじゃ…」
南条先輩のその言葉に、他の剣道部員たちはそろえて顔を縦に振る。
「無理じゃないもん!私、頑張るもん!!」
「無理だ。橘じゃ、基礎体力的にもだなぁ…」
「……あ、じゃあ…剣道部のマネージャーなら良いんじゃない??」
ミサキさんがそう言った瞬間、ピタリとその場にいたみんなの体が固まった。