【完】好きです片桐くん!!
片桐くんはガクリと肩を落とし、私はそんな片桐くんの周りをピョンピョン跳ねまくる。
そしてそんなテンションのまま、日にちは流れ……
「合宿だあああああ!!」
両手をバッと上げて、私は大声でそう海に叫んだ。
場所はよく分からないが、私たちが泊まる予定の旅館と、その目の前には青青とした大海原!!
「そして隣には片桐くんが―――!!」
………いない。
「あれ?片桐くんは??」
「ああ、巧ならもう先に旅館に入っちゃったわよ?」
「えええええ!!?」
私の絶叫が海の波の音と混じり、何か凄く壮絶なものに聞こえてくる。
片桐くん、いつ行っちゃったんだろう…??
「はうう…片桐く〜ん」
「……ちょっと待ってよ美羽ちゃん」
「はひ?」