【完】好きです片桐くん!!
「ありがとうございます。頑張りますっ!!」
そう言って、ニッコリと満面の笑顔を返した。
「………橘」
「な、なんか今思ったけど…橘って可愛いんだな」
「ふええ!?」
南条先輩以外からの異性で可愛いなんて初めて言われたから、おもわずボワッと顔が赤くなる。
「あはは!橘、顔真っ赤になってるぞー」
「やべ、本気で可愛いかも」
「そ、そんなこと…からかうのは止めてよ!!」
「からかってなんかないって。な??」
そう言って、一人の剣道部員仲間が私の頭を撫でた。
同級生だからか、特に意味深ではなさそうだ。
「はううっ!」
「あーはいはい。皆さん、美羽ちゃんで遊ぶのもいい加減にして下さいねー」