【完】好きです片桐くん!!
私は何も考えることが出来ずに、その場から逃げ出した。
そしてそのまま自分の部屋に入って、布団に潜り込む。
「………片桐くん」
私といたら、片桐くんは疲れちゃうんだ。
何で…何で今まで私は気付かなかったんだろう…。
「だから、私と目が合ってもそらしたんだ…」
きっとそうだ。
きっと……
「ふえ…ぇ〜…」
いつも何かあれば泣いてばかりで、何も役に立てなくて…
「片桐くんは、私が嫌いなのかな…?」
友達でもいいから、好きじゃなくてもいいから…
嫌いにはなってほしくなかった。
「片桐…くん…」
そう呟いたのを最後に、私はいつの間にか眠りについていた…。