【完】好きです片桐くん!!
ガッと、いきなり片桐くんに手をつかまれる。
「片桐…くん?」
「橘…何か、あったか?」
片桐くんは眉間にシワを寄せて、私をジトーッと見つめてくる。
片桐くんのその言葉に、ドクリと心臓が嫌な音を立てる。
「はは、なに言ってるの片桐くん。別に何も……」
「………橘、お前」
「離してっ!!」
これ以上片桐くんの顔を見ていられなくて…
見てたら、もう心臓が破裂しちゃいそうで…
「たち…ばな?」
「あ―――っ…」
な、何を言ってるのよ私っ!!
「………ごめん…なさい」